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EU支持派とEU懐疑派
欧州議会選挙がそろそろ始まります。この選挙は5年に1度行われる選挙で、EUの議会議員を選ぶ選挙です。まさしくEUの今後を占う選挙と言えるでしょう。近年ではポピュリズムがEUでも伸長しているためEU懐疑派が増えるとも予想されています。
もちろん、EU支持派も居ます。フランスやドイツといった先進国からすればEUは重要な組織です。自分たちがリードできているという要素もあるでしょうが、過去二度の世界大戦で大きな犠牲を払った両国からすればヨーローッパ全体を一つの組織としてまとめることは非常に意味があることなのでしょう。
しかし先程書いたように大衆迎合を旨とするポピュリズム政党が増えている現状ではEUが本当に役に立っているのかというEU懐疑派が存在しており、それが段々と成長しているという点もまた事実です。
極右政党はEUを嫌う
いわゆる極右政党はEUを嫌っています。彼らは自国第一主義を標榜していることが多く、他国のために犠牲を払うことを嫌がっているのです。たとえばEUに支払っているお金を自国のために使うべきだという主張はその一例でしょう。
またフランスやドイツと違い経済が順調でない国は、EUに入ったところで豊かになっていないという不満を持っています。こうした国の極右政党からするとEUに加入する意味などない、というわけです。
さらに極右政党にとっての不満は移民政策です。シリアやアフリカなどから移民が流入してきたとき、EUは受け入れる姿勢を見せました。しかし実際に多くを受け入れる羽目になったのはそうした国から近いスペインやイタリアなどです。
そのためこうした国で不満が膨らみ、極右政党が誕生したという見方もできます。そもそも、自国第一の極右政党からすれば移民を助けたくないのです。
スキャンダルも発生している
確かに極右政党は着実に勢力を伸ばしており、今回の欧州議会選挙でさらに増えるかもしれません。とはいえ何一つ問題がないわけではありません。実はオーストラリアの極右政党でスキャンダルが発覚したのです。
しかもそれはロシア関連のスキャンダルです。オーストラリアの極右政党党首が、ロシア関係者に対して資金提供と引き換えに公共工事で便宜を図ると申し出ていると報道されました。絵に描いたような汚職ですね。
こうしたスキャンダルが出てしまうということは極右政党自体がまだ若い組織という証拠かもしれません。とはいえ成長しているのも事実。今度の欧州議会選挙でどれほどの勢力になるのか注目です。
以上、今回の記事は「欧州議会選挙。様々な思惑が交錯中」でした。
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