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メイ首相が6月に辞任することを表明
イギリスのメイ首相が6月に党首を辞任し、新党首が決まり次第首相も辞任する意向であることを発表しました。ブレグジット決定後、必死に国内をまとめようと様々な努力を重ねてきたメイ首相でしたが力及ぼずといったところです。
そもそもメイ首相は離脱反対派でしたが、国民投票で決まった以上民意に従うということでブレグジットを成功させようとしてきました。しかし、自ら離脱を決めた立場である以上EUとの交渉で主導権は取れず、結果として国内からも批判を受けることとなりました。
離脱を優先すれば穏健派から攻撃され、逆もまた然り。正直言って同情してしまうような状況だったので今回の辞任はある意味必然だったのかもしれません。
つい先日閣僚が離反していた
メイ首相に打撃を与えたと想像されるのが先日起きた院内総務の辞任です。こうした閣僚が自ら閣内を離れるというのは政治的に大きなダメージだったのは想像に難くありません。
では何故院内総務が辞任してしまったのか。これには首相にも一定の責任があります。あまりにも膠着した状態を打破しようとしたのか、メイ首相は先日新たな離脱方針を打ち出しました。これが二度目の国民投票など野党への譲歩を伺わせるような内容だったこともあって与党内の求心力が低下してしまったのです。
国民投票は民意を示すこれ以上ないほどの機会。それで決まったブレグジットという方針を新たな国民投票で覆すような事態になれば、国民投票自体の存在意義が問われます。そういったこともあって求心力が落ちてしまったのでしょう。
二分するイギリス国内をまとめきれなかった
イギリスでは国民投票によってEU離脱、いわゆるブレグジットが決まりました。しかし実際に離脱を模索する中で離脱した場合のデメリットの大きさなどが懸念されるようになり、国内は離脱派と残留派に二分されてしまいました。
また離脱派の中にもEUとの交渉はそこそこに切り上げて何としてでも離脱したいという強硬派と、話し合いを続けてなるべく穏便に離脱したいという穏健派がいて混沌とした状況です。
こうした状況の国内をメイ首相はまとめきれなかったわけですが、それも仕方ないかもしれません。 こんな国を綺麗にまとめることが出来る存在など居るのでしょうか?ぶっちゃけてしまえば自分ならばこんな状況の国の舵取りなどしたくありません。メイ首相の苦労が忍ばれますね。
とはいえ嘆いてもどうにもならないのも事実。次回のイギリス首相には何とかして国内をまとめてもらい、上手いこと離脱を進めてほしいものです。
以上、今回の記事は「イギリスのメイ首相がついに辞任。国内まとめきれず」でした。
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