米中対立。中国側の秘密兵器はレアアース?

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米中対立はいまだに続いている

アメリカと中国が互いに関税を掛け合う貿易戦争状態になってからしばらく経ちましたが残念なことに終結の兆しは見えません。中国は中国でメンツというものを重視しますし、アメリカのトランプ大統領は自身を取引の天才と自負しているだけあって自国に不利になる交渉は飲まないので仕方ないかもしれません。

とはいえこのままの状況が続くと不利なのは中国。近年成長を続けていますが景気も若干落ち着きつつあり、いつまでも好調というわけではありません。正直言ってアメリカに喧嘩を売るには早すぎたというのが私の感想です。

しかしだからといってここで引き下がると前述の通りメンツに響きますし、共産党を軽んじるような風潮もできてしまうかもしれません。それは独裁を続ける共産党にとって良いことではないでしょう。

中国側はレアアースの輸出規制を示唆

そこで中国が検討しているとされるのはレアアースの輸出規制です。レアアースとは様々な産業に使われる希少資源のことで、世界の生産量の8割を中国が占めているとされています。

このレアアースの輸出規制をチラつかせることでアメリカから譲歩を引き出そうというのが中国の思惑でしょう。もしかしたら本当に輸出規制をするかもしれません。とはいえアメリカと本気で喧嘩をするとは思えないので仮に規制をするにしても少しずつではないかと予想します。

そうして少しずつ規制をしながら再びアメリカと対話し、今度こそ上手いこと交渉をまとめよう、という考えなのではないかと思います。

実際に輸出規制が起きたらどうなるか

さてそれでは実際に輸出規制が起きたらどうなるのでしょうか。影響としては二つ考えられます。

一つ目は経済への影響です。レアアース規制によってアメリカの経済が悪化すればその影響は当然世界にも及びます。日本も他人事ではないでしょう。また、アメリカだけに輸出規制をしても他国経由で輸入される恐れがあるので、特にアメリカとの同盟国である日本も輸出規制に巻き込まれる可能性すらあります。

二つ目はレアアースに頼らなくても良いような技術開発です。レアアース入手が困難になれば、それを逆手に取ってレアアースを必要としないような技術が開発されたり、レアアースの必要量がより少量になるように技術が発展したりする可能性があります。レアアースを交渉の材料にしている以上、こうした状況になると中国としては困ったことになりますね。

技術開発の可能性がある一方、経済が停滞する危険性もあります。どちらにしろ穏便に終わってほしいですね。

以上、今回の記事は「米中対立。中国側の秘密兵器はレアアース?」でした。

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