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中国で起きた天安門事件から30年が経った
中国で起きた天安門事件からもう30年が経ちました。天安門事件とは簡単に説明すれば中国の民主化を求め若者を中心に抗議の動きがあった際、中国政府がその動きを動乱と捉え武力でもって鎮圧した事件のことです。
この動きの結果中国が民主化を遂げるという期待は中国国内で下火になり、今に至るまで中毒共産党による独裁が続くことになったわけです。もしこの動きがより成果を上げていたら今頃中国は民主国家として誕生していたかもしれません。
逆に言えば独裁を続けたい中国共産党にとって天安門事件は隠すべき事件。中国国内では徹底した検閲が行われ、海外ニュースが天安門事件を報道するときは中国内では放送されないように工作されるようです。
当時中国を非難する動きがあった
抗議の声を上げる市民を武力鎮圧するという中国政府の行動には当然ながら国際社会から強い批判がありました。天安門事件の後に開かれた先進国首脳会議では開催国が人権侵害に厳しいフランスということもあって強い非難が起きたようです。
フランスは革命を起こすことで横暴な権力者から人権を手に入れるという歴史を持っているのでなおさら中国の動きに敏感だったのでしょう。同様にイギリスもまた名誉革命やピューリタン革命を起こしているので同じように人権を重視していました。
ところが日本は中国批判の動きにはあまり同調しませんでした。日本も明治維新を起こしているので権力者への対抗という点では同じですし、戦後はアメリカ的な考えも入っているので人権についても意識されていたはず。何故日本はあまり中国批判に乗り気でなかったんでしょうか?
何故批判が弱くなったのか
何故かというと、どうやら当時修復仕掛けていた日中関係を憂慮したからのようです。仮に日本も非難声明を出していれば対中関係が再び悪化するのは必至。せっかく治りかけた日中関係を悪化させたくないとの思いから中国に甘くなったようですね。
また、天安門事件が鎮圧されたとしても経済的に発展を遂げれば中国はいずれ民主化するのではないかという期待もあったと言われています。残念ながらこちらの予測は外れ、中国は世界有数の経済大国となった今でも民主化しないままです。
中国は確かに独裁国家ですが、そのおかげでドローンや自動運転といった注力すべき部分にしがらみなく投資できるという優位点も持っています。とはいえそれでも市民に対して武力で応戦するというのはいかがなものかと思います。
最近の中国は軍事大国として対外的にアピールしていますし、できればおとなしくしてほしいものですね。
以上、今回の記事は「天安門事件から30年。中国は未だ民主化せず」でした。
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