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香港の引き渡し条約廃案の方向へ
香港で引き渡し条約改正を巡りデモ活動が活発に行われていると言われていましたが、この度その活動が成果を結び香港政府側が引き渡し条約改正案を廃案にする方向で動いているようです。
これまでデモ活動は暴力を目的とした破壊行為のような使いを受けていただけに政府側が折れるというのは大きな驚きです。それほどまでに市民の声が大きく無視できないような状況だったということでしょう。
とはいえこれで終わりではありません。今回の案は廃案であって今後似たような改正案を通すことを諦めたものではないからです。事態が沈静化したら今度こそ条約改正が行われる可能性も残っています。
デモ側はあくまでも撤回を目指す
だからこそデモ側はあくまでも改正案撤回を目指して今も活動しています。政府側が廃案を示唆するような発言をしてもいまだデモがあるのはそういうことです。
とはいえ個人的には流石に難しいと思います。撤回を目指すということは香港政府側が「今後このような改正案を通すことはありません」と発言するまでデモを続けなければいけないということだからです。
今回のデモは確かに大規模なものでしたが、一国の政府がそこまで譲歩するかと言うとそうした可能性は少ないと考えられます。しかし、今のデモに意味がないかと言うとそれもまた違います。市民がどこまで本気かを知らしめるためにはこうして継続的に活動していくことが大切だからです。
中国にとって痛手
市民の圧力に耐えかねて政府が一度決めた方針を覆すという前例ができたことは中国にとっては大きな痛手でしょう。今後香港が一国二制度が終わり中国に帰属したとしても今回の件が神格化され中国支配に対する楔になるかもしれません。
また、そもそも今回のデモは中国支配に対する嫌悪感から広がったという見方もあります。もしそれが事実ならば中国政府への対抗勢力がときには100万人規模でデモを起こすという事態は中国にとって非常に嫌な出来事だと言えます。
今の中国政府は統制を強め着々と独裁体制を強化しています。そんな彼らからすれば今のデモ隊はまさに目の上のたんこぶ、頭が痛いことでしょうね。かといって排除をしようものならデモ隊はますます反発し、国際社会の目も厳しくなります。
今後少しの間は中国からの香港に対する干渉も少なくなるかもしれませんね。
以上、今回の記事は「香港で引き渡し条約廃案へ。なおも抗議は続く」でした。
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