ドイツサッカー代表選手、差別をきっかけに代表引退へ

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こんばんは。たっつーです。今日はドイツサッカーの代表選手が差別によって代表引退を決意したというニュースについて書いていきます。

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ドイツサッカーの司令塔、エジル選手

今回の件で引退を決意したのはエジル選手です。彼はドイツサッカー代表の司令塔として活躍した選手で、まだ29歳とこれからも活躍が期待される選手でした。

しかし、一枚の写真が彼の運命を大きく変えてしまいます。それはトルコのエルドアン大統領とともに写った写真でした。なぜこんな写真が撮られたのかというと実はエジル選手はトルコ系ドイツ人なので、こういった写真を取る機会があったというわけです。

ドイツではあまりエルドアン大統領の評判がよくありません。というのも彼は強権的な政治を主導していることで有名で、民主主義的価値観とは相容れない存在だからです。そのため、そんなエルドアン大統領と一緒に写っているエジル選手もまた批判の的となってしまったのです。

しかも運が悪いことに今回のワールドカップでドイツ代表はお世辞にもいい成績を残せたとは言えませんでした。このこともまた、エジル選手を批判する格好の材料となってしまったと言われています。

選手として国際大会の場で結果を残せなかったという点とドイツの考えにそぐわない人間と写真を撮ったという点。この二点によって引き起こされる批判にエジル選手は心労を抱え、代表引退を宣言したのです。

とはいえ結果を残せなかったという点だけではドイツのサッカー代表全員の連帯責任になってしまいます。やはり、エルドアン大統領と仲良くしていた部分が致命的だったのでしょう。

移民を理由に差別をするのは常套手段

移民のように、自分たちと異なる特徴を持っているという部分を以って他者を排斥するのはよくある手段です。なぜならばそうした理屈は敵を作る一方、味方の結束を高めやすいからです。特に不景気や不安定な社会情勢などで人々に鬱屈とした感情が渦巻いているときに、こうした理屈を用いて団結を図ることはよくあります。

この理屈を用いて社会をまとめようとした人間として有名なのがユダヤ人排斥で有名なヒトラーでしょう。そのヒトラーの考えを完膚なきまでに否定し、潔癖なまでにナチズムを抑え込もうとしているドイツがヒトラーのような手段で一人の人間を排斥しようとしているのはまさしく皮肉です。

正直言って「ヒトラーの考えは絶対悪」という思想こそ「ユダヤ人は悪」というヒトラーの考えと瓜二つだと思うのですが、皆さんはどう思うでしょうか。結局のところ必要なのは寛容ではないかと思います。

以上、今回の記事は「ドイツサッカー代表選手、差別をきっかけに代表引退へ」でした。

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