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何故関税を上げたのか
復活第一弾は米中貿易戦争についてです。残念なことにトランプ大統領は中国製品に対する関税アップを決めました。米中間で協議が行われていましたが折り合わなかったということです。
何故関税を上げたのか
一番気になるのは何故関税を引き上げることを決めたのかという点です。貿易戦争状態となっている現状が悪化すればアメリカにも被害が出ますし、実際そうした懸念の声もあります。
しかし、自分のことを「取引の天才」と自負するトランプ大統領からするといま関税を引き上げることで中国からさらなる譲歩を引き出せるという読みがあったのかもしれません。
確かに、中国は大国となった今でも正面切ってアメリカから戦う気配はありません。さすがに関税引き上げを受けて対抗措置として中国もアメリカ製品に対して関税を引き上げましたが積極的に争う姿勢を見せてはいません。そうした中国ならばトランプ大統領の圧力を受けて譲歩してくれるかもしれません。
また、トランプ大統領の支持率は中国に高圧的に接しているにもかかわらず高いままだと言われています。こうした支持率もトランプ大統領の行動の背景にあるでしょう。
ただし注意点もある
しかし、この流れが確実に上手くいくわけではありません。中国が圧力に屈するというのは楽観的な読みかもしれませんし、トランプ大統領にとっても頭が痛い理由があるからです。
それはアメリカの農家です。中国によるアメリカ製品への関税引き上げはアメリカの農家を直撃し、確実にダメージを与えています。こうした農家たちはトランプ大統領の支持基盤の一つでもあります。これ以上貿易戦争が悪化すると農家たちからの圧力が高まり、トランプ大統領の強気の態度を保つことができなくなるかもしれません。
ただ、先程書いたように中国に強く出ることでトランプ大統領の支持率が高止まりしている面もあります。つまり、トランプ大統領が中国に強く出ても弱く出ても支持層から一定の不満が出るということです。支持層の不満を最小限に抑えつつ、最大限の利益を得るという難しい舵取りがトランプ大統領に求められることになりそうです。
以上、今回の記事は『米中貿易戦争。何故トランプ大統領は関税を引き上げたのか』でした。
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