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復興支援は独裁者を助けてしまう
内戦が起きたシリアでは国のあちこちが破壊されており、そうした場所を修復するための復興支援が必要です。しかしこうした復興支援を行うと独裁者でもあるアサド政権を助ける結果に繋がります。
国際社会的にはアサド政権は政権を倒すべく立ち上がった反体制派を打倒した独裁者。そうした人物を利するような行為はなかなか難しいのが現実です。
とは言え実際にシリアで苦しんでいる人々が多くいるのもまた事実。そこで、そうした人々を助けるために人道支援が行われています。
人道支援ならば市民を助けられる
人道支援とは食糧支援や精神療養といった観点から支援を行うこと。「もの」よりも「ひと」に対する支援と考えるとわかりやすいかもしれません。こうした支援ならば直接市民を助けることができます。
内戦が起きていたシリアでは当然食料も不足しているもの。そうした状況で食料や水を支援できれば多くの市民の命を助けることが出来るでしょう。
支援をすることの難しさ
このように人道支援を行えば市民を助けることができますが、それでも支援自体は難しいものです。たとえば安全。内戦が終わったと言っても先進国のように命の危険がほぼないというわけではありません。ときには支援をしているときに命の危機に陥ることがあるかもしれません。
また支援のために食料や水をおくってもそれが本当に市民のもとに届くかわかりません。もしかしたら政権上層部や軍部が独り占めしてしまうかもしれない。それを防ぐためには実際に現地へ行って配ると良いですが、そうなると先述のように命の危険があります。
人道支援と復興支援の枠組みというのも難しいものです。日本は学校の復旧も手伝っているそうですが、施設の復興という意味では復興支援と捉えられてもおかしくありません。しかし、子どもたちの今後を考えると教育するための場は絶対に必要です。こうした枠組みをどこまで守るかというのも支援の難しさと言えます。
多少独裁者のためになっても市民への支援を優先するのか、独裁者の利になるようならば一切支援しないのか。そうした判断は簡単に下せるものではありません。そうした判断を行う人も、実際に現地で支援している人も本当に難しいことを行っていてただただ尊敬すべきです。
そうした人たちを私たちが手伝えることで一番簡単なのは募金でしょう。もし手元に余裕があり、そうした募金を見かけたときはぜひとも支援したいものですね。
以上、今回の記事は「シリアへの支援。独裁者と市民両方を助けてしまう難しさ」でした。
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