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北朝鮮で水汚染が深刻化
北朝鮮で水汚染が深刻になっているそうです。結果として伝染病が広がり、市民生活に悪影響が起きているとのこと。水は人が生きていく上で最も必要としているものなので、それが汚染されているとすると確かに深刻です。
何故ここまで水環境が悪化してしまったのかというと北朝鮮に対する制裁が背景にあるようです。制裁によって人道支援もまた制限されるため、十分な支援ができずに水汚染が進んでしまったということのようですね。
制裁と人道支援は切り分けて考えるべきで、必要な支援は行うべきだという考えもあります。しかし、そうした支援を許すと北朝鮮上層部が支援物資を独占して私腹を肥やすと言った懸念もあるため難しいところです。
人だけではなく家畜にも伝染病が
また伝染病の危険性は人だけではなく家畜にもあります。どうやら現在北朝鮮ではアフリカ豚コレラが流行っているというのです。豚コレラというと日本でも岐阜県などで罹患した豚が見つかって問題になっていますが、アフリカ豚コレラはさらに凶悪な伝染病です。
感染した豚の死亡率はほぼ100%な上に死体中にアフリカ豚コレラウィルスが残留してその死体に接触した豚に感染する恐れがあるなど致死率・感染性能ともに高く危険な伝染病です。
ただでさえ危険な伝染病なのに、北朝鮮ではずさんな管理や薄い倫理観によって死亡した豚が扱われているため急速に広がる可能性があります。日本ならば感染した豚は全て殺処分ですが、北朝鮮では安く売却されて食肉用にされることすらあるそうです。
それですら危険ですが仮にアフリカ豚コレラに感染した豚が処分され、その豚肉が別の豚のエサになるようなことがあればあっという間に感染が広がってしまうでしょうね。
食糧危機が広がる恐れがある
水汚染の時点で食糧危機としては深刻ですが、アフリカ豚コレラに感染することで豚が次々と死ねば豚肉も市場に出回らなくなるかもしれません。一時的には安価な豚肉として出るかもしれませんがアフリカ豚コレラの封じ込めができない限りブタは死に続けるのでいずれは北朝鮮国民が豚を食べられなくなる危険があります。
また、水が汚染されているということはそうした水を使って農作物を作ることも難しくなります。そのためこのままでは北朝鮮国内で食糧危機が広がってしまう可能性があります。
それを防ぐためには国連などによる人道支援を行うか、北朝鮮上層部が自ら支援を行うかです。後者は正直可能性が薄いと思われるので、前者が望まれますが先述のように制裁の影響で満足な支援が行なえません。なんともしがたい問題ですね。
以上、今回の記事は「北朝鮮の衛生状況が悪化。一般市民はさらなる苦境へ」でした。
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