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ホルムズ海峡でタンカーが攻撃される
すでにニュースになっていますが、ホルムズ海峡でタンカーが何者かに攻撃されました。被害にあったものの中には日本に関する船があったこともあって大きなニュースでしたね。
今回の攻撃では幸い大きな被害はありませんでしたが、それでも世界に与えた衝撃は相当なものです。実際、原油輸送の要であるホルムズ海峡で起きた事件ということで原油の先物取引価格が上昇したと報道もありました。
ホルムズ海峡に緊張が走っていることは何度か記事にしましたがその懸念が当たってしまったと言えるでしょう。このまま攻撃が続くようだと原油だけでなく世界経済そのものにも悪影響を与える恐れがあります。
背後には誰が居るのか
さて、それでは今回の事件の背景には誰が居るのでしょうか。アメリカはイランが関与しているとして証拠映像まで出して非難しています。この非難にはイギリスも同調しており、国際的にイランへの包囲網が強まることが予想されます。
果たして本当にイランが関与しているのでしょうか。イランはちょうど攻撃のとき最高指導者と会談するために安倍首相が訪問しているときでした。こんなときに過激な行動に出たら相手(この場合は安倍首相)の面子を潰すことになります。
ところが調べたところ、どうもイラン側の関与が正しいようです。といっても最高指導者が支持を出したかと言うとそういうわけでもなく、一部が暴走したとの見方があるようですね。
確かに、アメリカに対して強硬な面々からすれば対立解消のために訪れた安倍首相の前でタンカー攻撃をすることで相手の面子を潰せれば万々歳です。また今回日本に関係する船舶が狙われたのも日本政府に対する「余計なことはするな」という警告と捉えることも出来るかもしれません。
今後の展望は
それでは今後の展望はどうなるのでしょうか。一番懸念されるのは今回の一件を引き金にイランとアメリカの対立が激化し、さらなる混乱の渦中に引き込まれることです。
しかし個人的にはそこまで悲観的には考えていません。トランプ大統領は強硬に対イランを主張していますが武力衝突は望んでいないと述べていますし、イラン側もアメリカには屈しないと言いつつ核使用は考えにないと主張しています。
つまりお互いに口では対立するような雰囲気を出してはいるものの戦争を望んでいるわけではないのです。譲歩するようなことを言えば互いの国内支持が落ちてしまうということを懸念しているのでしょう。
こういうときこそ第三国からの仲介が必要になります。そういう意味では今回安倍首相が訪問したことには大きな意味があったと言えるでしょう。今後も仲介を続け、平和裏に終わってほしいですね。
以上、今回の記事は「ホルムズ海峡でのタンカー攻撃事件。背後には誰が」でした。
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