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ウラン貯蔵量が核合意の水準を突破
イランはかつての核合意でウランを一定の水準以下の濃縮度にすることと、貯蔵量を一定以下に抑えることを条件に制裁の緩和を手に入れました。そのおかげで一定の成長を見込めるようになったと思います。
しかし、トランプ大統領の就任以後アメリカが核合意から離脱したことで緊張が高まりつつあります。イランはヨーロッパ諸国に対し支援が十分でないとして核合意の水準を超えると予告していました。
そして実際に低濃縮ウランの貯蔵量が核合意の上限を超えたようです。イランからすればこのままでは未来がないと感じ、ヨーロッパからの支援を手に入れるためにあえて挑発的な態度をとっていると予想されます。
濃縮度を核合意の水準以上にすると公表
さらにそれだけではありません。イランは今後ウランの濃縮度を核合意の水準を超えるものにすると公表したのです。これは明らかに国際社会の協調に背を向ける行為です。このままではイランは孤立してしまうかもしれません。
このままイランが核合意を無視する行動を続けると、どうしても核開発の疑念が消えません。今はヨーロッパは核合意に基づいて支援を続けているようですが核濃縮が続くようならば支援の取り下げ及び制裁追加もありうります。
もしそうなるとイランにとっては手痛い打撃になります。経済の停滞や後退は避けられず、国民からの支持率低下も考えられます。イランとしてはまさに綱渡りの交渉を続けることになるでしょう。
イランに対して厳しい目が向けられることに
核合意は国際的な取り決めです。自国にとって有利な条件を引き出すためとは言え、それを破るとしたら国際的な信用を失ってしまいます。また、今回関わっている核開発はどうしても周辺諸国や国際社会に緊張をもたらします。
良い例が北朝鮮です。国連制裁を守らずに瀬取りや密貿易で利益を得て、核開発やミサイル発射で国際社会を脅す北朝鮮は信用できない国家と言えるでしょう。もしかしたらイランもそうなってしまうかもしれません。
イランとしてはトランプ大統領によって課される経済制裁が厳しく、成長が見込めない中で何とかして道を見つけようとしているのかもしれません。それでも核を利用して危険な交渉を続ける姿勢は他国としては歓迎できませんね。
以上、今回の記事は「イランが核合意の水準以上にウラン濃縮。緊張続くか」でした。
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