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タンカーを守るために有志連合を模索
トランプ大統領はホルムズ海峡でのタンカー防衛のために有志連合を構想しているそうです。これはどういうことかと言うと有志で連合艦隊をつくり、自国の船は自国の軍に守ってもらおうということのようです。
トランプ大統領は常々アメリカが世界の警察でいることに不満を示しており、自国のことは自国でやれと言ってきました。今回もタンカー防衛をアメリカが行うのではなくそれぞれの国に守ってもらうことでアメリカの負担を減らそうということなのでしょう。
しかしながら今の所この有志連合は盛り上がっていないようです。日本もまだ明確に参加を表明したわけではありません。とはいえ同盟国であり強いつながりを持つ日本にアメリカが参加要請をしてくることはまず間違いないでしょう。
日本は参加するのかどうか
それでは日本は参加するのでしょうか。正直に言うと日本がこの有志連合に参加するハードルは高いと思います。それには二つの理由があります。
一つは法律改正のハードルです。日本の自衛隊が海外で活動することは今では当たり前になりましたが、有志連合に参加して自国の船をホルムズ海峡において襲撃から防衛するという動きをするためには法律改正が必要だと思われます。
もう一つは国民感情です。日本はこれまで憲法9条によって武力を持たず戦争をしないという歴史を歩んできました。そのため一般的に自衛隊が海外で武力活動を伴うかもしれない行動をすることに反発が強いのです。
自衛隊が海外で平和維持活動に参加するときも大きな反発がありました。今回の有志連合参加にしても反発が生まれることが考えられます。
参加の場合イランとの関係悪化は避けられず
また、仮に有志連合に参加した場合の懸念もまだあります。それはイランとの関係悪化が避けられなくなるということです。現在日本はイランとはそこそこ良好な仲を続けており、この前も安倍首相が訪問してアメリカとイランの対立の仲介をしようとしていました。
しかし日本が有志連合に参加するとこの関係はなくなってしまうかもしれません。イランからすれば日本が自分たちを仮想敵国とみなしたようなものだからです。そうなるとさらにイランが強硬な手段に訴えることも考えられます。
まさに日本はアメリカとイランの板挟みになっているとも言えます。この状況をより良い方向に持っていくためには二つの国の間を取り持ちつつ、片方に偏りすぎないという緻密な計算が必要です。安倍首相の外交力が試されていると言えますね。
以上、今回の記事は「トランプ大統領、有志連合を構想。日本は参加するか?」でした。
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