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ステルス戦闘機計画からトルコを除外
アメリカは最新鋭のステルス戦闘機であるF35の開発計画からトルコを除外することを発表しました。これはつまり、今後トルコはこのステルス戦闘機の開発や運用から外されてしまうということです。
アメリカの兵器が優秀であることは周知の事実です。その計画から外されてしまうというのはトルコにとって大きな打撃でしょう。トルコはアメリカの同盟国であるにもかかわらずどうして除外されてしまったのでしょうか。
原因はトルコとロシアの接近
原因はトルコとロシアが接近していることです。トルコは今回の発表に先駆けてロシア製の防空システムであるS400を導入することを進めていました。仮にトルコがS400を導入するとアメリカにとって非常に不利になります。
何故かと言うとS400が導入されることで、アメリカが関与するNATOの防衛上の機密がロシアに流出してしまう恐れがあるからです。仮想敵国に防衛上の機密が漏れてしまうのは非常に危険なことで、アメリカが受け入れられないのも無理はありません。
また、S400とF35を併用することでF35の機密や能力をロシアに解析される可能性もあります。アメリカが持つステルス戦闘機の能力はロシアからすれば喉から手が出るほど欲しいものであり、この可能性もアメリカにとっては大きな懸念です。
トルコは一応アメリカに配慮
こうしたアメリカの激しい反発に対しトルコは一応アメリカに配慮する姿勢を見せています。問題となったS400の導入について来年4月頃になるという見通しを示したのです。つまり、来年4月までは交渉や話し合いを行う余地があるということですね。
しかし、トルコに対してアメリカ議会内では厳しい声を上がっており、制裁を課すべきだという主張も生まれています。仮に制裁を課すことになればアメリカとトルコの関係悪化は避けられず、その隙をロシアに突かれることもあるかもしれません。
現在のロシアは非常に巧みな外交術を持っており、他国に上手いこと取り入って自国に有利な状況を作り出そうとしています。今回ロシアがトルコに接近したのもそうした事情があってのことでしょう。アメリカの同盟国であるトルコがロシアと緊密な仲になれば国際情勢もまた変わります。今後も要注目ですね。
以上、今回の記事は「アメリカ、最新鋭の戦闘機計画からトルコを除外」でした。
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