突然ですが、皆さんは朝日新聞GLOBEというものを知っていますか?これは朝日新聞の別冊のようなもので、普通の紙面とは違う様々な特集が組まれたものです。
なかなか面白いものなのでぜひともご紹介したいと思い、こうして記事を書きました。こうした記事の中でGLOBEに書かれている内容について紹介していきたいと思います。
記念すべき第1回は5/6のGLOBEについて取り上げます。いくつか興味深い特集がありますが、まずはロシアについて書かれた記事から得られた内容を書いていきます。
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・ロシアでは民主主義はあまり重視されていない
私達からするとあまり考えられないことですが、ロシアでは民主主義があまり大切にされていません。プーチン大統領が独裁的な手法をとっていることを知っている人も多いでしょう。それでもプーチンさんは支持されています。なぜでしょうか?
その答えはある意味簡単で、独裁的なプーチンさんの即断即決とも言える行動力にあります。今のロシアでは行政に相談しても問題は解決せず、大統領が動くことで初めて問題が解決するとされています。つまり、問題があったときには市や県のような行政よりも大統領のほうが頼りになるのです。
そのため、民主主義的に選ばれた地方議会よりも、時折独裁者に思える行動を取るプーチンさんのほうが信用されるのです。そのため、ロシアではあまり民主主義が大切にされていないというわけです。
・クリミア併合はロシア国民の心を癒やすためのものだった
今から4年前、ロシアはクリミアを併合しました。その強引な手法に欧米諸国は反発しましたがロシアは意に介しません。なぜなら、クリミア併合はロシア国民の心を癒やすために必要なことだったからです。
ロシアの全身であるソ連が崩壊してから、ロシア国民の心は非常に傷つきました。この傷を癒やすためにはロシアは外国よりも強い国なのだと実感することが必要だったと記事に書かれています。こうした国民の心を大統領は読み取り、たとえ外国から反発を受けたとしてもクリミアを強引に併合したのです。もともと、クリミアはロシア領でしたから国民からすれば「失った領土を取り戻した」と感じることでしょう。
その証拠として、ロシアでは誰も「クリミア併合」と言わず、「クリミア復帰」や「クリミア編入」と言うそうです。日本で言えば北方領土がこんな感じでしょうか。もし北方領土が戻ってきても日本人は「北方領土併合」とは言いませんよね。ロシアの人々も似たような気分なのでしょう。
国際的に反発を受けるとしてもプーチンさんは国民の心を癒やすことを重視しました。実際にクリミア併合に関する支持率は80%を超えているそうです。このあたりの世論掌握術もあってプーチンさんが支持されているのかもしれませんね。
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