人は生きている以上、必ず死を迎えます。それは医療が発展した現代でも同じです。そうなると「死後どう扱われるのか」という点も重要になってくるでしょう。
ということで今回の記事では世界のお墓についてご紹介します。私達の死後といったら火葬され、骨になった後はお墓に入れられるというものですが世界では様々なお別れの仕方があります。
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マレーシアのお墓
マレーシアは多民族国家で、主にイスラム教徒と華人(中国系)の2つに分かれています。そのため、弔い方も大きく違います。たとえば、あるイスラム系の霊園では土葬される際の区画分けは亡くなった順に割り振られていて、夫婦が隣同士の区画を望んだとしてもその希望は通らないそうです。愛する人の近くで眠れないなんてやや信じられませんが、ある意味どこまでも平等と言えるかもしれません。
イスラム教では偶像崇拝が認められないからかお墓といっても墓石はなく、石に名前と誕生日、死去日が記されているだけのようです。ちなみに、イスラム教では復活が信じられているため火葬ではなく土葬が選ばれるそうです。
華人のお墓
華人のお墓はイスラム教徒のお墓よりも遥かに豪勢です。華人に向けた民間霊園として初めて政府に認可されたある霊園は敷地面積が約124ヘクタールもあり、デザイナーが高層を手がけたものだとされています。その分値段も高く、2000平方メートルほどの区画は約3億円と記事には書かれています。こんなお墓に入ってみたいですね(笑)
スウェーデンのお墓
スウェーデンのお墓はある意味異色です。スウェーデンにある公共墓地の中には匿名墓地があります。その名の通り、墓標などの個人を特定するようなものはなく森の中に遺灰が撒かれるというもので、管理も個人ではなく公的機関が行います。お墓の維持管理費用がかからないなんて良いことばかりのように思えますが、逆に言えば墓石を立てることもできません。遺灰はいずれ自然に還り、「亡くなった誰か」が埋葬されているという証拠は心の中だけに存在することとなります。そうした弔い方もあるでしょうが、私達からすると少し戸惑ってしまいますね。
とはいえ、こうした考えはスウェーデンの方も同じようです。最近では遺灰を埋めた場所に個人名を記したプレートを置くことや埋葬に遺族が立ち会うことを許可してくれる墓地も出てきたそうです。埋葬というのはただ単純に遺体や遺骨を埋めるというものではなく、遺族の気持ちに区切りをつけるための機会でもあります。そうした観点からすると、スウェーデンのお墓が変わっていくのも自然の流れと言えるかもしれません。もちろん、私達日本のお墓もこれから先どんどんと変わっていくことでしょう。
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