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こんばんは。今回の記事は「イギリスに暗雲」「アメリカ最高裁判事、保守傾向へ」「未だ残るISの傷跡」の3本立てでお送りします。

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イギリスに暗雲

先日、EU離脱の方針を強硬路線から穏健路線に変更したイギリスですが、どうやらその影響によってまたも困難に見舞われてしまったようです。

どういうことかと言うと、穏健路線への方針転換に反発したジョンソン外相辞任をして、政権から離れてしまったとのことです。EUからの離脱に関して話し合っているのに、政権から離脱する人間が出てきてしまうのは笑えない状況ですね。とはいえジョンソン外相はEU離脱強硬派だったので、方針転換に同意できなかったというのは仕方がないことかもしれません。

アメリカ最高裁判事、保守傾向へ

アメリカでは最高裁の判事が新しく任命され、結果として最高裁内部で保守派が幅を利かせることとなりました。これが何を意味するかと言うと、最高裁が判断を下す際により保守派に近い意見が採用されるだろうということです。

最高裁判事の任命にはトランプ大統領の意向が強く反映されていると言われています。何故ならトランプ大統領の支持基盤の多くは敬虔なキリスト教保守層。この判事任命もまた選挙のためのアピールだという見方もできるのです。

とはいえ、最高裁の内部で保守派が増えてしまうことに反対する人も居ます。そうした人たちは同性愛者や人工中絶賛成派など保守派とは相反する層。彼らからすれば自分たちにより厳しい世界になることは明白なので反対の声を上げているわけですね。世論が大きくぶつかっている状況ですが、アメリカ社会がどちらを取るかは中間選挙で知ることができるでしょう。

未だ残るISの傷跡

ISが壊滅し、占領拠点であった都市モスルが開放されてから約1年が過ぎました。しかし、中東を中心に大きく暴れまわったISの爪痕は未だ残っています。

たとえば、都市に残された不発弾。せっかく住処に戻れた住民が不発弾の被害にあうということは十分考えうる事態です。また、そもそもモスルに戻ることができない人たちも居ます。

どういう人たちかと言うと、家族や親戚がISの戦闘員として戦っていたり、IS側に付いて生活していたりしていた人たちです。こうした人たちはISが壊滅した今、差別や暴力を受ける階級へと変わってしまいました。

ISによって家族や友人を失った人からすれば、ISに協力していた人間は決して許せないことでしょう。こうした恨みや憎しみによる復讐を恐れてモスルに帰ることができないのです。

復讐は何も生まないと口でいうだけなら簡単です。しかし、実際に大切な人を失った人間にとってその言葉がどれだけの意味を持つでしょう。こうした暴力の連鎖が未だISの傷跡として残ってしまっていることは非常に残念なことといえます。

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